まず自分や家族とのライフスタイルに合わせた動物たちを選択する必要があります。特に犬の場合は、運動量と世話をする人の年齢等も考慮した上で選びたいですね。「流行だから」「ブームだから」と衝動的に選ぶのは避けましょう。自分たちにとって飼育に無理のある犬種だと、癒し効果どころか逆にストレスにもなりかねません。そして、それは犬たちにとっても不幸な事なのですから…。
また、適切なしつけや予防接種などの健康管理も必要になります。排泄のしつけや、きちんと社会化をさせるためにも子犬時代からのしつけが重要になるでしょう。最近では、頭から押さえつけるのではなく、犬が自分から進んでやるような陽性強化法(ほめてしつける)が、覚えもよく人間に対して友好的で飼いやすい犬になるようです。
こうしてしつけられ、家族同様に家の中で一緒に暮らしている犬や猫は、セラピー犬・猫として福祉施設などへのボランティア活動に参加できるようになります。犬や猫たちのストレスや配慮も踏まえた上で、さらに私たち人間と動物たちの絆が深まればどんなにか心豊かで満ち足りた社会になるでしょうか。