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知ってましたか?教科書で誰もが知っているアノ古典文学にも…

日本が世界に誇る長編小説『源氏物語』にも唐猫(唐から輸入されたブランド猫?!)が重要な役割を果たすシーンが描かれています。光源氏の妻の一人である、女三宮に一目ぼれしてしまい、不倫の関係に苦しむ貴公子が登場しますが、この彼と女三宮の出会いのきっかけを作るのが猫なのです。

同時代の『枕草子』にも、一条天皇が真っ白な雌猫を「命婦のおとど」と名づけて可愛がっていたことが書かれています。ちなみに「おとど」というのは「大臣」という意味でして‥猫に「大臣」という役職名を与えるほど愛していたのですね。また同じ宮中に「翁丸」という名の犬も飼われていて、いたずらをして一旦追い出されたのですが、戻ってきた時、清少納言に名前を呼ばれると涙を流して喜んだというエピソードもあります。アメリカの開拓時代を舞台にした『大草原の小さな家』シリーズでは、番犬ジャックや猫のキティが家族の一員として登場しますね。

また、登場人物?ではないのですが、江戸時代に『南総里見八犬伝』を書いた滝沢馬琴は、大の小鳥好きで常時100羽以上の小鳥を飼い、その鳴き声を楽しんでいたそうです。『吾輩は猫である』を書いた文豪・夏目漱石は、愛猫が死んだときには死亡通知まで出したとか…。ノーベル賞作家の川端康成は大の犬好きで、随筆の中で「犬を飼うと、家の中でいらいらすることが目に見えて少なくなってきた」と語っていますが、この意見には思わずうなずいてしまう方も多いのではないでしょうか。

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