1:血圧
一般的に、動物を見たりなでたりすると血圧が下がるといわれています。
多くの人は、年齢と共にだんだん血圧が高くなります。高血圧は万病の元と言われ、
ひどくなると、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす原因となるのは知られていますね。
※ある老人ホームでの実験結果ですが、猫に触れる前と後の人間の血圧の変化について
調べたものです。
68歳の男性:最高血圧138 最低血圧101 ⇒ 最高126 最低96
72歳の女性:最高血圧136 最低血圧102 ⇒ 最高115 最低86
数十人の入居者にテストしたところ、約80%以上の方たちの血圧が下がったのです。
※ペンシルバニア大学の獣医学学部でも、犬で実験を行い同様の結果を得ています。
2:心臓病
心臓病とペット飼育の相関研究をしているエリヤ・フリードマン博士によると、心筋梗塞
の発作後、一年後の生存率は、ペットを飼っている人の方が3倍以上高かったそうです。
また、冠状動脈の閉塞で治療した人の1年後の調査でも、ペットを飼っている人のほうが
高い生存率を示しています。
また、オーストラリアのW・アンダーソンは、5,741人の患者の心臓・血管に影響を及ぼす
危険因子(中性脂肪、コレステロール等)とペット飼育との関係を調査した結果、ペット
飼育者の方がこういう数字が低かったという報告をしています。
3:通院回数
カルフォルニア大学公衆衛生学教授で心理学者のジュディス・M・シーゲル博士は、高齢者
の通院回数とペット飼育の有無との相関を調査しました。約1,000人の高齢者を対象とした1
年間の調査によると、特に犬を飼っている患者のほうが飼っていない患者よりも、医師を訪
れる回数が少なかったという結果が出ています。
これらの報告は、ペットが病気の進行を食い止めるほど健康維持に貢献していることを語っており、動物と暮らすことが私たちにとって、精神的にも生理的にも良い影響を与えてくれることが改めて教えてくれます。