世界中の国に共通している事ですが、生活が文明化、都会化するほど、人はペットを飼うようになってゆくのです。総理府の調査によると、日本全国の世帯数のうちペットと暮らす家庭は3家庭に1家庭の割合になっています。
(社)日本動物病院福祉協会が、犬や猫と同居している高齢者323人に対して行った『あなたにとって動物はどんな存在か?』というアンケート結果(複数回答)を見ると
宝物:5.6% 友だち:17%
子ども:21.4% 愛玩:6.5%
孫:1.9% その他:2.5%
家族:69.7% 無回答:2.8%
ドイツのレームが3歳~14歳の子ども513人を対象にしたアンケート結果では
友だち:64.4% 動物:13.4%
兄弟:16.6% 同じ家に住む仲間:5.6%
どちらも圧倒的に動物たちを家族&友人として認めていることがわかります。既に子育てを終えた高齢者の方々は、新たな世話をする子どもとしてペットを受け止め、また最近の少子化により、兄弟の数も少なくなった子どもたちにとっては、自分と対等、もしくは面倒をみなければいけない、守ってあげたい弟か妹の感覚で彼らを認めているのですね。
自分がペットよりも強い立場にあることを自覚して世話をする事は、責任感と自信につながります。また、命ある生き物に身体ごと接することは、豊かな生命感を育み、思いやりの気持ちが生まれてくる事でもあります。どちらも、子どもの成長にとって大きなプラスになるのはいうまでもありませんね。